あらゆるモノがネットにつながるIoTやビッグデータ分析、AI(人工知能)技術などにより、産業や社会のあり方が大きく変容する「第4次産業革命」がいよいよ現実の領域となっている。スマート工場化に必要な最新の設備・ソリューションなどスマート工場に関する先端動向を紹介する。
基調講演
東京理科大学
理工学部経営工学科
准教授 博士(工学)
日比野 浩典 氏
ドイツ発の生産システムの新しいコンセプトであるIndustrie4.0に注目が集まり、国内においても生産システムへの関心が高くなりつつある。第四次産業革命と呼ばれているIoT環境下のスマート工場(つながる工場)を実現するためのシステム化技術、要素技術、標準技術等の開発が活発化している。本講演では、産業IoTの現状・動向、および、IoT環境下でつながった先にある、つながる工場の将来技術CPPS: Cyber Physical Production Systemについて解説する。
特別講演
経済産業省
製造産業局
参事官(デジタル化担当)
徳増 伸二 氏
デジタル革新、人手不足が進む今日の変革期において、日本の強みを活かした製造業の強化を図るには、企業、人、データ、機械等の繋がりを重視して価値創出を目指す“Connected Industries”のコンセプトを活かし、IoTやAI、ロボット等の先進ツールを積極活用しつつ、スマート製造を実現することが鍵を握ると考える。その現状と課題について考えを述べる。
ABEJA
代表取締役社長
CEO 兼 CTO
岡田 陽介 氏
1988年生まれ。愛知県名古屋市出身。10歳からプログラミングをスタート。高校で、コンピュータグラフィックスを専攻し、文部科学大臣賞を受賞。大学では、3次元コンピュータグラフィックス関連の研究を行う。東京のベンチャー企業に入社し、四半期で数億円の事業開発を担当。その後、シリコンバレーに滞在し、最先端コンピュータサイエンスをリサーチ。人工知能(特に、ディープラーニング)の革命的進化を目の当たりにする。帰国後、日本で初めてディープラーニングを専門的に取り扱うベンチャー企業であるABEJAを起業。
クロージング講演
オークマ
取締役副社長
家城 淳 氏
IoT、AIの活用により、ものづくりの現場が大きく変わろうとしている。ここでスマート工場の要となるのが進化を続けるスマートマニュファクチャリング、スマートマシンの構築である。知能化技術、情報分析技術、そしてIoT、AI活用で、世界の工作機械の技術の潮流を形成してきたオークマが考える「スマート工場」「スマートマシン」のこれからを展望する。
東芝が長年にわたり培ってきた、社会インフラから電子デバイスに至る幅広い事業領域の知見をもとに、IoT/AIを活用した先進技術を結集することにより、お客さまとの共創の実現を目指す取り組みをご紹介します。
物理的なモノや現実世界で起きていることを、デジタル空間上に忠実・精緻に再現するデジタルツインをご紹介します。高度なシミュレーションを行うことで、過去の再現や将来予測につなげます。
製造業のバリューチェーン全体を最適化し高い生産性や品質を実現。次世代に向けた製造業の変革を支える「 ものづくりIoT ソリューション Meister(マイスター) シリーズ」をご紹介します。
日立は日本のモノづくり現場と知見を繋ぐことによる生産性向上や技能伝承といった現場力の強化やバリューチェーンの全体最適化を実現する協創を推進しています。本イベントでは、日立のデジタル化戦略を紹介します。
新たなセンシング技術を活用し、Sense-Think-Actのサイクルをサステナブルに回していきます。
オークマ様やダイセル様、ダイキン工業様、およびヤマト運輸様など、日立のお客さまとの協創事例を紹介します。